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【FX用語集】安全通貨(あんぜんつうか)

安全通貨(あんぜんつうか)とは、世界規模で金融市場や経済が不安定になった際に、投資家が資産を保全するために購入する通貨を指します。これらの通貨は、経済や政治の安定性、信頼性、そして流動性が高いことから、リスクが増大する局面で資産逃避先として選ばれます。具体的には、日本円(JPY)、スイスフラン(CHF)、米ドル(USD)、ユーロ(EUR)などが一般的に安全通貨と見なされています。

金融危機や地政学的リスク、自然災害などで市場が不安定になると、多くの投資家はリスクの高い資産を売却し、より安全な資産へ資金を移動します。このような資産移動の際に、安全通貨が選ばれるのです。

安全通貨の特徴

1. 経済の安定性

- 安全通貨は、経済が安定しており、インフレ率や失業率が低く、金融政策が信頼できる国の通貨です。例えば、日本円は日本経済が世界第3位の経済規模を持ち、低いインフレ率と高い外貨準備を背景に安全通貨とされています。

2. 政治の信頼性

- 政治的な安定性も重要です。スイスフランはスイスの中立政策と長期にわたる政治的安定性から、信頼性が高いとされています。

3. 市場の流動性

- 米ドルは世界中で最も取引量が多い通貨であり、流動性が非常に高いため、いつでも大量に売買が可能です。これは安全通貨としての重要な要素です。

数値的な具体例

1. リーマンショック時の日本円の動き

- 2008年のリーマンショック時、世界的な金融危機が発生し、多くの投資家がリスク資産を売却して安全通貨に資金を移しました。この時、日本円は急激に買われました。

- 例えば、2008年9月初めには1ドル=110円程度だった為替レートが、リーマンショックの直後には1ドル=90円近くまで円高が進みました。これは、投資家がリスク回避のために大量に日本円を購入したためです。

2. 欧州債務危機時のスイスフランの動き

- 2011年の欧州債務危機の際、ユーロ圏の財政不安が広がり、スイスフランが安全通貨として急激に買われました。

- この時、ユーロに対するスイスフランの価値が大きく上昇し、2010年末には1ユーロ=1.30スイスフランだった為替レートが、2011年8月には1ユーロ=1.10スイスフランにまでスイスフラン高が進みました。

3. 新型コロナウイルスのパンデミック時の米ドルの動き

- 2020年の新型コロナウイルスのパンデミック初期には、世界中で経済が急激に不安定化し、米ドルが安全通貨として強く買われました。

- 2020年3月には、米ドル指数(DXY)が一時102を超える水準にまで上昇しました。これは、世界中の投資家が米ドルを安全な避難先と見なしていたことを示しています。

安全通貨が選ばれる理由

安全通貨が選ばれる理由は、以下のような特性にあります。

- 経済の堅実性**: 経済成長が安定し、財政赤字が少ない国の通貨は、投資家にとって信頼性が高いです。

- 政治的安定性**: 政治情勢が安定している国の通貨は、予測可能な政策運営が行われるため、投資リスクが低く評価されます。

- 市場規模と流動性**: 大量の取引が可能な市場を持つ通貨は、短期間で大きな資金移動が必要な場合でも流動性の問題が発生しにくいです。

これらの要因により、安全通貨は、金融や経済の不安定な時期において、リスク回避を目的とした資産の避難先として広く利用されています。

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